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最近と言うわけでもないと思うが、レコードが復権しているという話題をワイドショーで見た。
ジャケットが大きくていいとか、レコードをプレーヤーに乗せて針を落とす儀式がいいとか、匂いが懐かしいとか、まぁはっきり言ってクダラナいレベルの話なんだけれども、趣味のものだからそんなもんかと思う。
俺も学生の頃はレコードをだいぶ買ったが、CDはあまり持っていない。アナログレコードはCDとは比べようもない愛着がわくんだよね。
フィルムも同じようになっているようだがレコードと同じように考える事は出来ない。
言うまでもなく、レコードは記録されているものをプレーヤーで再生するモノだから、古いレコードが中古市場で流通している限りは(探すのがちと大変というのは別として)楽しむことができる。
フィルムは新しいモノを買ってきて自分で撮影するものだから、常に新しい製品が市場に供給され続けなければならない。
レコードだって、新しいモノが売られているんだからフィルムと同じだと思うかもしれないが、たぶんちょっと違う。
レコードはカッティングマシンと、スタンパーが何台かが必要。大量に作るとなれば、それなりに数をそろえないといけないだろうが、(素人考えだけど)ものすごく大掛かりな設備が必要というわけではない。
現在アジアでレコードを製造しているのは「東洋化成」というところだけになってしまった。カッティングやスタンプの職人的技術が必要で、設備を揃えればすぐに作れるというモノではないだろうが、もしアナログレコードが昔のように大量に売れるようなことが今後起こったとしても、設備を増やすことはコストも含めて、それほど困難というわけではないと思う。
一方、フィルムの製造は乳剤作りから塗布にいたるまで、非常に大掛かりな設備とコストが必要になる。実験レベルの小さな塗布機というのもあるが、おそらく精度的に問題があって現在の製品レベルのモノを小型の設備ですぐに作ることは出来ないんではないかな。
乳剤製造や塗布の技術もノウハウの塊で、書いてあるとおりにやってもモノになる世界ではない。
だから一度止めてしまったら、おそらく二度と復活できないのがフィルムの世界だ。
コニカが写真から撤退してしまったが、何かが起こって銀塩写真が見直され、フィルムの売れ行きが激増する奇跡が起こったとしても、もう復活することは出来ないだろう。
タンクと塗布機買ってきてすぐ作れるという世界ではないからだ。
話が変わって、アナログの放送がもう少しで終わりになる。もしかしたら見直しがあるかも知れないが、おそらくあと4年きっかりでアナログ放送は終了する。レコードやフィルムと違って、スパッと未練がなくていいじゃないかという向きもあるが、やっぱり俺はおかしいと思う。
デジタル信号をアナログ信号に変換するコンバータを内蔵したチューナをつなげば現在のテレビも使う事はできるが、基本的に今のアナログテレビはゴミになる。
総務省はこのチューナを5,000円以内で造れと各メーカーに要望したらしい。
フィルムを使うカメラを持っている人は、フィルムがあるからまだ使い続けることができる。アナログのレコードを持っている人もレコードプレイヤーを使って聞くことが出来る。
なのに、4年後テレビを見ようとすると、今のテレビでは見ることが出来ず、最低でも5000円のチューナを買うために(まぁ安いといえば安いが)出費をしなければイケナイ。
しかもその5000円を払っても放送されている全ての情報を得ることがデキナイ!(高画質ダメ、文字情報受信できない)
そして困っているのは実は視聴者だけではなく、放送局側という話も聞いた。大手のテレビ局もそうだが地方の小さな局は大変なんじゃないかな。設備をすべてデジタル対応にするには莫大な費用がかかると思う。
複製防止(コピー)の難しい問題も多々あると聞く。
周波数を変えてもいいからアナログ放送を残せ。こまったことになる前に。



