超広角での撮影

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仕事がちょっとだけ一段落したので撮りに出かけたいのだが、今日は鉛のような曇り空。
寒いし暗いし気が重くなる。
こんな日はネットで情報を漁りながら撮影計画を立てるしかない。撮影計画と言ってもどこそこへ出かけて...というのではなくて、何を持って行ってそのカメラでどんな風に撮れるかのシミュレーションだ。暇だな。

まずは4x5の47mmでスナップ撮影をしてみたいので、この環境でのDOFを調べた。いつもお世話になっているDOFシミュレーターで見ると、4x5の許容錯乱円と言われる0.1mmを入れたら F11で約2mより先はパンフォーカス。大判とは言え思ったより広い。
しかし、初めてのレンズで撮影する場合、俺は4x5フィルムをスキャンして、デジタル一眼の等倍観察と同じくらいに拡大して眺め、デジタル一眼より良い画質であることを確認しては悦に入りたいのである。
もちろん俺はいつもそうやってアラを探すような野暮な鑑賞をするヘンタイでは無いのだが、まずは4x5とデジイチの画像を比べて、「デジタルなんてまだまだヒヨッ子だぜょ」 とうそぶいてみたいではないかっ。
となると、そこまで拡大してじろじろ見るとなれば、フォーカスはもっとシビアに見ないといけないだろう。

と言うことで、許容錯乱円をいくつに設定するかということが問題になってきた
まずさしあたって、仮想ライバルをD3xに設定してみよー。D3xの解像度をニコンのサイトで調べてみたら、6048×4032だ。96dpiのディスプレイ表示では、160cm x 107cmという大きさになる。
ネットで調べてみると、許容錯乱円の計算根拠は以下のようである。

人間の目は、25cm離れた場所にある0.2mm間隔の2点を識別する能力がある(分解能)というのが大前提。
対角線325mmの印画紙上にプリントされた0.2mm間隔の2点を仮に135フィルムで作るとなれば、135フィルムの対角線は42mmだから、縮小率42/325を0.2mmに乗じた0.026mmが135フィルム上に写っていればよい。フィルム上の2点がもしこの0.026mm以下ならば人間の目は2点が分離していることを認識出来なくなると言うわけだ。
つまりこれ以下のボケならば対角線325mmの印画紙に引き延ばしても、25cm離れて見る分にはピントが合って見えるよということになる。さて、いったいこの対角線325mmというサイズはどこから来ているのかと言えば、それはずばり8x10のサイズなのであるっ。
となると、
8x10の縦横は20cm x 25cmしかないのだから、デジタルで等倍観察する場合に比べたら明らかに小さい。
そこで先ほどのD3xの160cm x 107cmのサイズで鑑賞するにはどうなるかということを考えよう。
この場合の対角線は三平方の定理から192cmとなるから、0.2mmに42/1920を乗じて0.0044mmとなる。これがD3xの画像を25cm離れたディスプレイで等倍鑑賞したときの(明らかに異常な鑑賞だが)許容錯乱円となる。

さて、D3xの許容錯乱円はどーでもいいのであった。我らが4x5で撮った画像をスキャナでD3x等倍と同じ大きさまで拡大したことを想定したときの許容錯乱円の計算である。
4x5の対角線は160mmだから、0.2mmに160/1920を掛けると、知りたかった許容錯乱円は0.017mmであった。

これを早速DOFシミュレーターに入れてみると、4x5,47mmレンズ, F11で15m以上がパンフォーカスとなることがわかる。ということはフォーカス固定でスナップはちょっと無理だ。さらに2絞り絞ってF22で7m先からパンフォーカス、F32で5mからだ。
この絞り値だとISO100のフィルムで晴天でも1/30秒だから限界だな。...というのが机上の空論。

さて、ついでに8x10の場合もメモしておく。許容錯乱円0.2mm x 325/1920 = 0.034mm。
バイテンに120mmのレンズを付けると、パンフォーカスは絞りF64で8mあたりからとなる。これではピント合わせなしで手持ちスナップは無理だな。
ちなみに従来の325mm対角線サイズの許容錯乱円である0.2mmに設定すれば、F16で2.7mからパンフォーカスする計算だ。これなら実用的だぉ。

なお、どうでもいいことだが、許容錯乱円の錯乱というのはなんだか気が狂ったようでおだやかでない。
Circle of confusionを訳したのだが、別の呼び名もあった気がするのだけど何だったかな。紛乱だったか...

コメント(2)

ああ、こういう計算は読んでいるだけでオモロイです。自分でやるともっとオモロイ。
4x5を2400万画素相当にスキャンするには・・・1000dpiくらいか。まだまだ余裕がありますね。
僕がいつもやってる2400dpiでスキャンすると・・・一億画素?アレ?どっかで間違えた?

なんてやってる場合じゃなくて卒研書かないと・・・

九尾さん、どもです。
計算してみましたがそのとおりですね。端数まで書くと1億1千500万画素にな
ります。
そもそもフィルムの解像度自体が2400dpiのスキャンに耐えるのかと思って
調べてみると、種類にもよりますがISO100のカラーフィルムでざっと言って
100本/mmの解像度はあるようです。
これをdpiに直せば2540dpiですから、フィルムの解像度はクリアしますが、
大判のレンズの解像度がそこまであるか疑問。
ネットで調べてみたら40本/mmなんていう数字も出てきました。
仮に最悪40本/mmだとすると約1000dpiですから、4x5の画素数は最悪で
2000万画素ということになり、D3xより少し少ないということになります。
まぁもっともD3xの方も6048÷36=168本/mm(約4300dpi)の解像度を
システムとしてクリア出来るのかという疑問もあります。

さて、大判で1000dpiという最悪の数字を使って計算しても、8x10の場合
はざっと8000万画素という数字ですからまだしばらくはデジタルより情報
量が多いと思ってよいでしょう。

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