ティルト&シフト

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前に同じようなことを何度か書いたけれども、今までのところ小型のカメラの表現力で決定的に欠けているのがティルトシフトではなかろーか。35mm版のカメラで普通にアオリが出来るレンズを出しているのがNikonとキャノンだけ。しかも気軽に買える値段ではない。だから中古もほとんど出てこない。
ロシアのレンズに安いものがあるが、そこいらでちょっと買ってというものではないのが残念。

レンズベイビーでティルトは出来るけど、写りはあくまでトイカメラ的効果だし。中判のカメラでも普通にアオリが出来るカメラはほとんどないのではないかな(古いトプコンホースマンやウッドビューカメラくらい?)

デジタルで撮影したもの、あるいはデジタル化した画像をソフトでシフト操作(ライズ、フォール)して建物のゆがみを取るなどは簡単に出来るようにはなった。またピントをわざとズラす方向のティルト(スウィング)ならソフトで簡単に出来る。しかし、斜めの被写体の隅から隅までピントを合わせることをソフトでやるのは原理的には無理だし、複数枚撮ってつなげるのは簡単ではない。
そのうち、ピントを少しずつずらしながら複数枚を一気に撮影し、カメラ内で合成する機能を持つカメラも出てくるだろうがちょっと先の話だ。

ただ、ロシアの中判レンズのアダプターでティルト操作が出来るのがあるので、比較的安く出来るのはうれしい。しかし4/3では換算焦点距離が長くなってしまうレンズばかりなので、俺はあまり魅力を感じないのだお。

自由に簡単に出来るものであったなら、おそらくカメラ好きが撮影するときの楽しみの半分以上を占めると思われる「アオリ」操作だが、そうでなかったから使われなかっただけではないかと想像してる。
そのうちオリンパスのアートフィルターの延長線上の位置づけでもって、操作のインターフェイスを工夫してアオリもどきが出来るとしたらオモロいかもしんない。
今、ほんもののアオリをじっくりやるのがとても面白く感じている俺なのでR。デジタル一眼のボディがどうのレンズがこうのというチマチマした話に飽きてきたら、ボロ大判カメラを手に入れて遊ぶのが一番安上がりで面白いと思う。

ところで8X10で自由にアオるためにはイメージサークルのでかいレンズが必要だ。だがバイテンに使えるイメージサークルを持つレンズはそう多くはない。しかも高い。ちなみに俺のNikkor 120mm F8も300mm F9も、バイテンでのイメージサークルはぎりぎりで思いっきりアオる余裕はない。まぁ俺の実力で思いっきりアオることなどまだまだ無いのが実際のところなのだけども。

ところがどっこい、初心者俺は最近知ったのだが、自分が持っていたシュナイダーの無印ジンマーF5.6シリーズの前玉を外すと、焦点距離が1.75倍に伸び、さらにイメージサークルも1.5倍になることを知った。ゆーめーな話らしい。
おお! これはスバラシ!  F12と暗くなり、解像度もやや落ちるらしいが、全く問題ない。何より8x10のイメージサークルを余裕でカバーしてくれるのがうれしい。

symmar.jpg
180mm F5.6だが、前玉を回して外すだけで緑色で印字されている焦点距離とF値になる。この場合は315mm F12。絞り値も外枠の緑色の値になる。イメージサークルは8x10の320mmに対し、380mm(at F22)まで広がるから、ひとまず余裕。

なお、バイテン315mmをライカ判換算すると42mm相当となるが、F12でのDOFはライカ判42mmのほぼF1.4くらいに相当。

コメント(2)

>デジタル一眼のボディがどうのレンズがこうのというチマチマした話に飽きてきたら

そうなんですよ。写真はすきなんですが、デジタル一眼の機材話しは食傷気味です。フィルムと大判、そしてチルト、がんがんいって下さい。痛快で気分がスッキリします。

黎明期は面白かったのですが、パソコンのようにコロコロ変わるようになってしまった今、どれも同じでほんとにつまらないですね。
中学生のガキがよろこぶようなレベルになりつつあります。デジタル一眼も。

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