精密機械の技術

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日本の腕時計のシェアは世界でトップだが、売り上げベースとなるとスイスにかなり水を開けられるらしい。高級な機械式腕時計となると半端ではない値段だからなのだが、いずれにしても日本の時計の技術は良いモノを安く造る素晴らしい技術ではあるが、所詮電気の技術ということか。
セイコーインスツルが数年前から時計研修センターを設立し、社員へ機械式時計を体系的に教育することにより時計技術の復活を図っているもよう。かつて機械式からクォーツ式が主流になったとき、市場の動きに合わせて、かつて持っていた機械式時計の技術やそれに携わる技術者を減らしたことに危機感を持ったに違いない。
技術の進歩によって無くしてしまっても良い技術と、そうではない技術があるだろう。機械式腕時計のように一朝一夕では出来ない技術、一つ一つに職人の技を封じ込めなければ出来ないモノなど、なくなってしまっては国家の、いや世界の損失になってしまう技術というものがある。

カメラもそうだと思うのだ。腕時計に比べると実用度も高く、値段も安いカメラではあるが、かつての光学技術、機械の技術がなくなってしまってはとても悲しいのである。数年前水戸ニコンがかつてのレンジファインダー機Nikon S3とSPを復活させた。いまどき...という声も少なくなかった気がするが、あれはNikonの精密機械技術を継承しなければイケナイという動きだった。
数少ないながら、俺も機械式カメラ絶頂期に造られた名機をいくじって見たけれど、今のカメラは到底太刀打ち出来ないレベルの『モノ』としての存在感を感じるにつけ、人類は今後こういうモノを造れなくなってしまっても本当に良いのかという思いに耽ってしまうのでR。

5年でゴミになるカメラを狂ったように生産し続ける日本のメーカーよ大丈夫か。
そしてライカよ、機械式をやめるな。コシナよ、世界中の機械カメラのメーカーよ、ガンバれ。みんなデジタルデジタルと喜んでいる裏で、かつてのクォーツ時計崇拝で失敗した経験から何かを考えている人は居るだろう。フィルムについても同じようなことが...。

コメント(2)

私も機械式時計の運命と機械式金属カメラの運命を重ね合わせて考えることがあります。
機械式時計は何とか生き残ることができ、特定の層にしっかりと根付いていますね。時計はある意味自己完結できますが、カメラはフィルムや現像・販売システムといった周辺のシステム・メディアも存続させなければいけないところが難しいところでしょうか。
ライカは今でもM3の新品部品を提供し、OHをしてくれますね。ルイヴィトンも古いモデルのカバン修理をずっと引き受けてくれます。ヨーロッパのブランドは、そう呼ばれるだけのことをしていますね。

Neonさん、おっしゃる通りカメラ単独ではダメで、周辺も付いてきてもらわないといけませんです。
欧米は職人の社会的地位もプライドも高いので技術が残るのでしょうか(そして写真の文化というものが日本よりも定着しているのかもしれません)。
日本はいらなくなると物、人、技術をまず切っちゃいますが、そういう考えも改めなくてはいけないでしょう。
もしフィルムがなくなったら本当に困りますが、印画紙ならがんばって自分で作れるようにしておかねばならないと思ってます(職人かっ)。

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